井上陽水の活動休止 引退間近の真相は?

日本の音楽業界でも、特に構成が光る井上陽水さん。数々の楽曲提供やアーティスト組んで名曲を数多く生み出してこられました。楽曲の持つ豊かな表現力だけでなく、自ら歌手として歌う時の、艶のある色気を感じさせる歌声は多くの人を魅了してきました。そんな井上陽水さんのこれまでの経歴と近況について調べてみました。

井上陽水さんの本名は、漢字は同じですが「いのうえあきみ」と言うそうです。1948年8月30日生まれ、福岡県出身です。井上陽水さんを思い浮かべるときは、非常に長く活躍されている方なので世代によってずいぶん印象が異なるのではと思います。それでも多くの人は「みなさんお元気ですか?」というCMを思い出すことと思います。

井上陽水さんは、現在の名前でデビューする前の1969年にアンドレ・カンドレ名義で「カンドレ・マンドレ」でデビューし、1972年に井上陽水に改名して「人生が二度あれば」のシングルで再デビューされています。再デビューの翌年の1973年に「夢の中へ」を大ヒットさせています。それ以降は自身のヒットだけでなく、作詞・作曲をした他アーティストへの提供曲が軒並み大ヒットしています。その後、1986年に安全地帯とコラボした「夏の終わりのハーモニー」や、1990年の「少年時代」など、数々のヒット曲を生み出しています。フォーク、ニューミュージック界を牽引する存在として1970年代から現在まで第一線で活躍し、多くの人に愛されています。浮き沈みが激しい音楽業界において「井上陽水」という地位をしっかりと確立してきました。

そんな井上陽水さんは「芸能界薬物汚染事件」により逮捕されていたことをご存じでしょうか。1977年7月俳優の岩城滉一さんが違法薬物使用により逮捕されました。その後、ジョー中山さん、内田裕也さん、研ナオコさん、内藤やす子さん、桑名正博さん、錦野旦さん、美川憲一さん、上田正樹さんとわずか半年の間に次々と大物芸能人が検挙されています。こと一連の事件は後に「芸能界薬物汚染事件」と名付けられることになります。井上陽水さんもそのうちの一人で、離婚した翌年1977年9月10日に違法薬物所持で逮捕されました。当時の状況について、芸能レポーターとして知られる石川敏夫さんは、アメリカのヒッピー文化が流入したことがきっかけで、ミュージシャンを中心に大麻が流行しました。1973年に井上陽水さんが発表した「夢の中へ」に出てくる、探しものはなんですかという歌詞は、薬物を指しているという都市伝説がありました。井上陽水さんの逮捕を受けて、「やはり!そうだったのか」とファンの間で話題になりました。当時の芸能界にはびこっていいた薬物汚染が、一斉に摘発されたことは驚きをもって迎えられました。

井上陽水さんは、プライベートではアルバム「氷の世界」をリリースして間もない1974年1月17日、熊本県出身の一般女性と1度目の結婚をしています。井上陽水さんの最初の奥様は、お嬢様風の見た目だったと言われていますが、当時の写真もなく、それ以上の情報はありませんでした。そんな井上陽水さんの最初の結婚は、2年後の1976年には破綻し離婚に至っています。2度目に結婚した石川セリさんとの出会いが1975年と言われているので、実質的な結婚は1年そこそこといったところでしょうか。井上陽水さんは1978年8月30日、自身の30歳の誕生日に石川セリさんと再婚されています。石川セリさんは、父親がアメリカ人で母親が日本人のハーフで、当時歌手として活躍されていました。石川セリさんは、本名を「井上セイディ」と言い、1952年12月27日生まれ、神奈川県相模原市の出身です。歌手活動は1971年より開始しています。井上陽水さんと石川セリさんは、井上陽水さんが最初の結婚をした1年後の1975年に出会っていたようです。まだ、結婚していたにもかかわらず、井上陽水さんの方が石川セリさんに夢中だったと言われています。石川セリさんの気を引くために目の前で、「ダンスはうまく踊れない」をたった30分ほどで作り上げ、その場で披露したと言われています。現在井上陽水さんは都内の豪華マンションで一人暮らしをしているといいます。長年の活躍から解放され悠々自適の生活を送っていることでしょう。

井上陽水さんは、日本でもトップクラスの年収を誇るアーティストです。現在、井上陽水さんがいくら稼ぎだしているのか、生涯収入と現在の年収を調べてみました。日本では以前、納税額をランキング付けした長者番付が公表されていました。その長者番付を基に、2008年に放送された「情報ライブ ミヤネ屋」において、過去の納税額から算出した生涯収入のランキングが発表されました。歌手部門の生涯収入ランキング1位は小室哲哉さんで、約96億円でした。上位には桑田佳祐さんやB’zの二人、宇多田ヒカルさんや長渕剛さんなどが名を連ねて、井上陽水さんは13位で約47億6000万円でした。ただしこれは生涯収入です。実際の年収は1億円前後と言われています。シングルやアルバムの印税、カラオケの印税、テレビ番組での楽曲の使用料などを合わせ、全盛期を過ぎた今も1億円近い年収を稼いでいると思われます。

現在井上陽水さんに死亡説が流れています。井上陽水さんが全盛期と比べて表舞台に立つことが少なくなったこと、70代という高齢になったことが死亡説の理由です。しかし、現在も井上陽水さんは在命で、死んだという噂はデマのようです。デマが発生した理由に、井上陽水さんと名前が似ている有名人や、井上陽水さんと親交のあった有名人の死去があります。訃報の見出しに「井上陽水」の名前が使われることもあり、井上陽水さん本人が死んだと勘違いする人が産まれたようです。例えば無声映画の語りや解説を行う弁士として活動した「井上陽一」の訃報がネットニュースに流れました。死因は肺炎、82歳でした。名前が似ていることから井上陽水さんと混同してしまう人が現れたようです。2020年には井上陽水のアルバム「氷の世界」に参加したスタジオュージシャンでギタリストの安田裕美さんの死去が報じられました。死因は大腸がん、72歳でした。安田裕美さんの訃報の際、アルバム制作で親交があったことからニュースの見出しに井上陽水さんの名前が使われることが多く、これを見た人が勘違いしてデマが発生したようです。言うまでもありませんが、井上陽水さんは今もご健在です。表舞台に立つことは少なくなったものの、現在も芸能活動を続けています。

井上陽水さんは現在、どのような仕事をしているのでしょう。最近の仕事について調査してみると、歌手活動はセーブされていることがわかりました。井上陽水さんの公式サイトを見ても、2022年3月までに更新された今年のインフォメーションは、楽天グループ25周年記念のCMソングに「ありがとう」が起用されたことをお知らせするニュースのみでした。2020年10月に公式ツイッターで「僕は元気でやっています」というメッセージを発信していますが、それ以降も目立った音楽活動はされていません。2021年には、井上陽水さんを特集した番組や過去のライブ映像のテレビ放送はあったものの、本人の活動自体はJ-WAVE特別番組のラジオ「J-WAVE HOLIDAY SPECIAL ZOJIRUSHI TO EAT IS TO LIVE」にゲスト出演したのみです。現在はほとんど音楽活動、芸能活動はしておらず、仕事の情報も更新されていません。それゆえ健康不安説や音信不通で連絡がつかないなどの噂もあったようですが、実際はそのようなことではなさそうです。目立った活動がない理由にほかのアーティスト同様、コロナ禍でツアーやライブが中止になっていることが挙げられます。そして、井上陽水さんの活動スタイルは元来マイペースであるとの証言もあるため、こと音沙汰のない期間は日常のことであるとの指摘もあるようです。コロナが落ち着いてきているので、そろそろ何かしらの動きを見せるのではないかというのが周辺スタッフの見立てです。どうやら活動休止ではなく、次の活動に向けてタイミングを図っているとみた方が良さそうです。実は1990年代にも表舞台から姿を消したことがあります。原因は定かではありませんが、その時は復活までに5年ほどかかったと言われています。現在はコロナ禍の影響によって活動できていないことが明らかになっています。状況次第ではあるものの、井上陽水さんの歌う姿を再び見られるのは、そう遠いことではないかもしれません。

ただ、新たな噂も出ているようです。囁かれたのは、井上陽水さんが引退するのではないかという噂や憶測の数々です。その背景には、井上陽水さんの年齢的なことのほか、古くから時代を共にしてきた同世代のアーティストたちが、体力や発声の衰えなどを理由に引退するという発表が相次いだことにあります。井上陽水さんが活動を控え、姿を見せないので、引退したアーティストと同世代のアーティストとして取り上げられて、その煽りを受けたものと思われます。しかし、引退に関しては事務所社長でもある長男が否定ともとれる今後の活動について前向きな発言をしていました。「タイミングを見て活動できそうならかつどうするのがスタイルです。状況が整えば音楽活動もやるつもりですが、特に決まった方針があるわけではありませんからね。今は本人はテレビをみてゆっくり過ごしています。体調面は大丈夫ですよ。」と雑誌の取材に答えているのです。状況が整えば、というのはコロナ禍を指していると推測できます。

如何だったでしょうか。現時点で井上陽水さんは引退の発表はしておらず、長男の発言からも噂話の憶測にすぎないと思われます。ファンのみならず井上陽水さんの歌声を待っている人は数多くいると思われますが、年齢的なことを考えるとこのまま引退も考えられますので、再びあの歌声を聞くことを楽しみに待ちたいと思います。

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