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クチン旅行で必ず食べたい「コロミー」
サラワク州の州都クチンを訪れた旅行者が、まず出会う麺料理が「コロミー(Kolo Mee)」です。
朝のコピティアム(食堂)では、地元の人がコーヒー片手にコロミーをすすっている光景が日常的に見られます。
コロミーは基本的に汁なし麺で、細めの卵麺にラード、薄口醤油、ネギ、チャーシューやミンチ肉を合わせた、とてもシンプルな一杯です。別椀で提供される澄んだスープと一緒に食べるのが定番スタイル。
見た目は地味ですが、油の香ばしさと麺のコシ、そして後味の軽さが特徴で、朝食にも無理なく食べられるのが魅力です。
シブ発祥の「カンパンミー」とは?
一方、「カンパンミー(Kampua Mee/干盘面)」は、サラワク中部の町**シブ(Sibu)**を中心に親しまれてきた麺料理です。
クチンではあまり見かけませんが、シブに行くと「これぞ地元の味」と言われるほど定番の存在です。
カンパンミーも汁なし麺ですが、コロミーと比べると
- 麺はやや太めで柔らかい
- 味付けは甘みと油分が強め
- コクがあり、満足感が高い
という特徴があります。
地元では「カマミー」と聞こえる発音で呼ばれることも多く、旅行者が戸惑うポイントの一つかもしれません。
コロミーとカンパンミーの違い
両者は見た目がよく似ているため混同されがちですが、背景や味わいには明確な違いがあります。
| 項目 | コロミー | カンパンミー |
|---|---|---|
| 発祥 | クチン | シブ |
| 麺 | 細め・コシがある | やや太め・柔らかめ |
| 味 | あっさり・香ばしい | 甘め・コクが強い |
| 文化圏 | 福建系 | 福州系 |
どちらもラードや醤油、そして**味の素(MSG)**を使ったシンプルな構成ですが、コロミーは「軽やか」、カンパンミーは「素朴で力強い」という印象です。
クチンからシブへ、食べ比べの旅もおすすめ
クチンに滞在してコロミーを楽しんだあと、時間に余裕があればシブまで足を伸ばしてみるのもおすすめです。
同じサラワクの麺料理でも、町が変わるだけで味の方向性や雰囲気がはっきり変わるのを実感できます。
「これはコロミーなのか、それともカンパンミーなのか?」
そんな迷いすら、サラワク麺文化の楽しみの一つ。
コピティアムごとに味も違い、正解は一つではありません。
駐在時代の記憶とともに味わうサラワク麺
数十年前にクチンに駐在していた人にとって、コロミーやカンパンミーは単なるローカルフードではなく、日常そのものの味だったのではないでしょうか。
変わらない麺の香りと、少しずつ変わる街並み。
そんな記憶をたどりながら食べる一杯は、きっと旅行者にも特別な体験になるはずです。
クチンを起点に、シブまで。
サラワク麺の奥深さを、ぜひ体感してみてください。