元NHKアナウンサーとして、また現在はTOKYO FM『Blue Ocean』の顔として、多くのリスナーに癒やしと元気を届けている住吉美紀さん。
華やかなキャリアを歩んできた彼女ですが、その裏側には、40代での葛藤、不妊治療の決断、そして50歳という節目での「人生の整理整頓」がありました。
今回は、住吉美紀さんのこれまでの歩みと、最新著書『50歳の棚卸し』から見える、彼女の等身大の生き方について深掘りします。
Contents
1. 帰国子女からNHKの看板アナウンサーへ
住吉美紀さんのルーツは、国際色豊かな背景にあります。父親の仕事の関係で、アメリカのシアトルやカナダのバンクーバーで過ごした帰国子女。国際基督教大学(ICU)を卒業後、1996年にNHKに入局しました。
NHK時代、住吉さんはまさに「エリート街道」を突き進んでいました。
- **『プロフェッショナル 仕事の流儀』**での、ゲストの本音を引き出す落ち着いたキャスターぶり。
- **『NHK紅白歌合戦』**での総合司会。
知的で冷静、けれどどこか温かい。そんな彼女のスタイルは、多くの視聴者に支持されました。しかし、2011年にフリーへの転身を決意します。そこから、彼女の「自分自身の人生を生きる」第2章が始まりました。
2. 42歳での再婚と、夫との「等身大」の結婚観
住吉さんは、2003年に一度NHKの同僚と結婚し、2005年に離婚を経験されています。その後、42歳となった2016年に、現在の夫である一般男性と再婚されました。
住吉さんが語る現在の夫との関係性は、とても軽やかで、かつ成熟したものです。 彼女は夫のことを**「一緒にいて、自分が朗らかになれる相手」**と表現しています。
若い頃の結婚が「こうあるべき」という理想を追い求めるものだとしたら、大人になってからの結婚は「ありのままの自分でいられること」を優先する。そんな彼女の結婚観は、キャリアを積んだ大人の女性たちから多くの共感を呼んでいます。
3. 「子どもを持たない」という決断と不妊治療の4年間
再婚後、住吉さんは40代半ばを不妊治療に捧げました。 人工授精から体外受精へ。心身ともに過酷なスケジュールをこなし、多額の費用をかけ、期待と落胆を繰り返す日々。彼女はこの時期を「トンネルの中にいるようだった」と振り返っています。
しかし、4年間の治療を経て、住吉さんは**「治療を辞める」**という大きな決断を下します。
「授からなかったことは残念だけれど、自分なりにやり切った。」
そう語る背景には、結果がすべてではない、自分自身の人生を肯定するための納得感がありました。現在は夫と愛猫の「シノ」と一緒に、静かで豊かな日常を慈しんでいます。
4. 著書『50歳の棚卸し』に込められたメッセージ
2025年に出版されたエッセイ**『50歳の棚卸し』**は、まさに彼女の人生の総決算とも言える一冊です。
50歳という年齢は、多くの女性にとって更年期やキャリアの曲がり角、親の介護など、変化が押し寄せる時期です。住吉さんはこの本の中で、以下のような「棚卸し」を提案しています。
- 手放すことの勇気: 若さへの執着や、世間が求める「幸せの形」を手放すこと。
- 更年期との共存: 体調の変化を否定せず、ヨガやセルフケアを通じて自分の体をメンテナンスすること。
- 「今」を味わう: 過去の後悔や未来の不安ではなく、目の前のラジオの仕事や、猫との時間、美味しい食事を心から楽しむこと。
彼女の文章には、元アナウンサーらしい理知的な視点と、一人の女性としての弱さや迷いが同居しています。だからこそ、読者の心に深く刺さるのです。
5. 住吉美紀が教えてくれる「自分を愛する」ということ
住吉美紀さんの生き方を辿ってみると、一貫しているのは**「自分に嘘をつかない」**という姿勢です。
NHKという安定した立場を飛び出したときも、不妊治療に区切りをつけたときも、常に自分の内なる声に耳を傾けてきました。
彼女のモットーである「Blue Ocean(青い海)」のように、誰かと競うのではなく、自分だけの穏やかな場所を見つけること。 50歳を過ぎてさらに輝きを増している彼女の姿は、私たちに「人生の後半戦は、もっと自由に、もっと自分勝手になっていい」というエールを送ってくれているようです。
https://www.instagram.com/miki_sumiyoshi/?hl=ja
まとめ:これからの住吉美紀さん
現在もTOKYO FMの朝の顔として、リスナーに寄り添い続ける住吉さん。
もしあなたが、キャリアや家庭、年齢による変化に迷っているなら、ぜひ彼女の言葉に触れてみてください。そこには、完璧ではないけれど、とても愛おしい「等身大の幸せ」のヒントが隠されているはずです。