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加賀まりこ、80代でも色褪せない「小悪魔」の真実。川端康成を虜にし、石坂浩二と恋した、ブレない「自立した愛」の形とは?

はじめに:なぜ今、私たちは加賀まりこに惹かれるのか

「生意気」「小悪魔」「奔放」――。 デビューから60年以上が経過してもなお、加賀まりこを形容する言葉は、驚くほど変わることがありません。しかし、その言葉の裏側にあるのは、単なる若さゆえの過ちや計算ではなく、自分自身の魂にどこまでも忠実に生きる「圧倒的な自立心」です。

2026年現在、多くの人がSNSの反応を気にし、他人の顔色を窺って生きる中で、彼女の「ブレない生き方」は、もはや聖域のような輝きを放っています。今回は、伝説的なスターたちとのロマンスから、現在の温かな家庭生活まで、加賀まりこの「令愛感(恋愛観)」と生き様の真髄に迫ります。


1. 伝説の始まり:神田川で見つかった「生意気な宝石」

加賀まりこの芸能界入りは、1960年代の伝説の一つです。高校生だった彼女が神田川のほとりを歩いていた際、後に名監督となる篠田正浩氏に見初められたことがきっかけでした。

当時の彼女は、すでに出来上がった美貌を持ちながら、大人たちに対して一切媚びることがありませんでした。「生意気そうだけど、なんて可愛いんだ」と周囲を驚かせたその佇まいは、デビューと同時に日本中を席巻します。「日本のブリジット・バルドー」という異名以上に、彼女は自分自身を貫き通しました。

20歳のとき、絶頂期にありながら「仕事ばかりで自分が空っぽになる」と感じ、すべての仕事を投げ打って単身フランスへ渡ったエピソードは、彼女の「自分を守るための潔さ」を象徴しています。


2. 文豪・スターたちを魅了した「ミューズ」としての素顔

加賀まりこの周辺には、常に時代の寵児たちの影がありました。噂として語り継がれるエピソードの数々は、まるで一本の映画のようです。

文豪・川端康成との不思議な距離感

ノーベル文学賞作家・川端康成氏は、加賀まりこを熱烈に愛した一人として知られています。深夜に彼女の宿泊先を訪れ、じっと見つめる。あるいは「スカートをもう少し短くして」とリクエストする。そんな文豪の「奇行」とも取れる求愛を、彼女は重荷に感じることもなく、涼しげに受け流していました。彼女にとって川端氏は、一人の愛すべき「面白いおじいちゃん」であり、対等な人間だったのです。

石坂浩二との同棲と、あまりに潔い別れ

若き日の加賀まりこが、俳優・石坂浩二さんと真剣に恋をし、同棲していたことは有名です。しかし、驚くべきはその幕引きです。破局後、彼女は自分の親友であった浅丘ルリ子さんを石坂さんに紹介し、二人の結婚を後押ししたというのです。「もう終わったことだから、執着しない」――その潔すぎる恋愛観は、凡人には到底真似できない高潔さを感じさせます。


3. 「シングルマザー」という決意と、深い慈しみ

加賀さんの人生において、最も彼女の強さを物語るのが、20代後半での妊娠と出産のエピソードです。

当時は、現在よりもはるかに保守的な時代。しかし彼女は、お相手が誰であるかを明かさず、結婚という形式も取らず、「一人で産んで育てる」と公言しました。残念ながらお子さんは生後すぐに亡くなってしまいましたが、この時の「自分の人生の責任は自分で取る」という覚悟こそが、彼女の美学の根幹にあります。

この経験があったからこそ、彼女の放つ言葉には、薄っぺらではない「命の重み」と「慈しみ」が宿っているのです。


4. 60歳からの再会。形式にこだわらない「最後の大恋愛」

そんな彼女が今、穏やかな幸せの中にいます。 60歳を前にして、かつての知り合いであった演出家の清水満さんと再会し、20年以上にわたるパートナーシップを築いています。

ここでも彼女らしいのは、「籍」という形式にこだわらないこと。 「一緒に行きていくのに、紙切れ一枚は必要ない」という彼女の選択は、まさに現代の「自立した大人の愛」の完成形と言えるでしょう。

パートナーの息子さんとの絆

現在、加賀さんは清水さんと、そして彼の自閉症の息子さんと共に生活しています。 かつて「小悪魔」と呼ばれた彼女が、今では息子さんの好物を手作りし、日々の生活を丁寧に支えています。2021年の主演映画『梅切らぬバカ』で見せた、障害を持つ息子を愛する母親のリアルな演技は、彼女の私生活での温かな経験がそのままスクリーンに投影されたものでした。


結び:加賀まりこが教えてくれる「自分を愛する」ということ

加賀まりこさんの人生を振り返ると、一つの共通点が見えてきます。それは、**「どんな時も自分に嘘をつかない」**ということです。

若い頃の生意気さも、奔放なロマンスも、そして現在の献身的な愛も、すべては彼女の心の真ん中にある「直感」と「誠実さ」に従った結果に過ぎません。

「小悪魔」とは、人を惑わす存在ではなく、**「自分の幸せがどこにあるかを、誰よりも知っている女性」**のことだったのかもしれません。

80代を迎え、ますます透明感を増していく加賀まりこ。彼女の生き方は、変化の激しい現代を生きる私たちに、「もっと自由でいい、もっと自分を信じていい」という力強いメッセージを送り続けています。

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