中華のおかゆは好きですか?腐乳(フーチュウ、Fermented Bean Curd)を混ぜて食べたことはありますか?クチンの腐乳の様子について

 東南アジアの中華系の人々間では、おかゆ(Porridge)は、朝食メニューとして非常に人気があります。中華系のおかゆは、日本で食べるおかゆと異なり、出汁で味付けのものが多いと思います。

 多くの中華系のお粥(粥/Congee)は、
 チキン出汁(鶏骨スープ)
 豚骨スープ
 干し貝柱や干しエビなどの旨味食材
をベースにしていることが多いです。とろっとした食感になるまで煮込み、肉や内臓、ピータンなどがトッピングされるスタイルが一般的です。

 しかしながら、日本で一般的な出汁のない「白粥(白粥/plain congee)」は、中華系社会でもきちんと存在し、特定のシチュエーションでは好まれます。

 そんなおかゆ文化で、時々目にするのが、サイコロサイズで少し匂いのある、腐乳(フーチュウ、Fermented Bean Curd)と呼ばれる、豆腐を発酵させたものです。

  

  見た目:サイコロサイズの豆腐ブロック
  味:塩味が強くて少しクリーミー、発酵特有の香りがある
  色:白っぽいものや赤みがかったものもある
  食べ方:お粥に少量混ぜると、うまみと塩味が加わってとても美味しい

この腐乳(発酵豆腐)は、東南アジアの中華系コミュニティで広く親しまれていますが、特定の中国の地域文化にルーツを持ちつつ、ローカル化も進んでいます。
 元祖である中国本土では、多くの地域で食べられていますが、以下の地域で特に有名です。
  広東省(広東腐乳):まろやかで甘みのある風味。お粥と一緒に食べる文化がある。
  江蘇省・浙江省:紹興酒を使った「紅腐乳」なども有名。
  湖南省・四川省:より辛く、香りが強いタイプもある(「臭豆腐」とは別)。

 マレーシア、シンガポール、タイ、インドネシア、ベトナムなどの東南アジアの中華系コミュニティでも、発酵豆腐は日常の調味料または副菜として定着しています。
 多くの中華系移民が福建省(ホッケン)・広東省(カントン)・客家(ハッカ)出身なので、それぞれの食文化がベースになっています。東南アジアでは朝食のお粥と一緒に出されることが多く、「家庭の味」として親しまれている。
 地域ごとのアレンジも進んでいるので、クチンのような多民族都市では、お粥+発酵豆腐の組み合わせはごく自然であり、ローカル中華料理として根付いています。
 発酵豆腐を炒め物や火鍋の調味料として使う料理も多いので、気に入ったならぜひ他の使い方も試してみるのもいいかもしれません。

 中国系の食文化が根付いているサラワク州クチンでは、朝のお粥に腐乳を添えるのは一般的です。クチンで腐乳の美味しい店は下記の通りです。

 Min Hong Kee(ミン・ホン・キー)
 場所:​154-174 Jalan Padungan, 93100 Kuching, Sarawak, Malaysia
 特徴:広東風のなめらかなお粥が評判で、特に豚の内臓入りスペシャルポリッジが人気です。お粥は大鍋で炊いた後、注文ごとに別の鍋で再    
    加熱され、クリーミーな食感に仕上げられます。
    地元の人々にも愛されており、朝食時には行列ができることもあります。
    同じ店舗内で提供される「Kongpia(コンピア)」というフーチョウ風の焼きパンもおすすめです。 ​

  Hon Hin Cafe(ホン・ヒン・カフェ)
 場所:​クチン市内中心部(正確な住所は明記されていません)
 特徴:豚肉入りのお粥が人気で、トッピングにチーズが乗っているユニークなスタイルです。地元の人々や旅行者に親しまれており、朝食に
    最適なカフェとして知られています。 ​

 これらの店舗では、発酵豆腐(腐乳)をお粥に加えることで、深い旨味と独特の風味を楽しむことができます。​特にMin Hong Keeでは、​なめらかなお粥とともに腐乳を味わうことができるでしょう。​朝食時には混雑することが予想されるため、早めの訪問をおすすめします。​ぜひクチンに行かれるときは、これらの店舗で本場の味を堪能してみてください。

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